800km歩いたら許してくれますか?

2016年、21歳の女子大生がカミーノデサンティアゴフランス人の道を踏破したお話です。

11日目、ひとりとは。

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朝歩いてると、ほんの10分間ほどですが、360度がこんな空の色をしてる時間があります。

 

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ほんとに360度、どこをみてもこのグラデーション。

囲まれてます、私。

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こんなきれいな空ある!?

 

ていうぐらい素敵です。

この道を歩けることの幸せを感じる瞬間です。

(朝のこの瞬間だけな!!!)

 

 

 

さてさて今日はベロラドから歩き出したんですが、25キロ地点で止まってしまいました。

ほんとはもう1つ先の町まで行く予定だったんですが、力尽きました…

現在サン・フアン・デ・オルテガという村(というか教会しかないけど)で寝袋にくるまっております。

 

 

今日も前半の数キロは相変わらずの平坦区間を歩いてました。

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ほんまに大地しかないです。

 

 

しかし!!

すっかり忘れてたけど、今日はオカの山越えがあったんや…。

 

ピレネーほどではないですが、このオカもスペインの立派な山です。

なめてたら痛い目にあいました。(笑)

 

というのも昨日は誰かが食堂にギターを持ってきたことから、騒ぎまくり飲みまくりの夜となったんですね、

ということで二日酔い+寝坊からのスタートやったんです。

 

そして午後一番、暑さ最高潮の時間に山岳地帯に突入。

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…凄まじい登りにやられました。撃沈。

 

15キロほどは進んだんですが、

もう進めん…

ということで予定を変更して今日はサンフアンに泊まることに。

 

しかし、他の巡礼者たちは予定通り次の町まで向かったようで、この村には顔見知りは誰もおらず。

 

さらにスーパーもレストランもない、静かな村…

 

 

お…おお…

 

なんか孤独や…

 

 

どうやら思ってたより、他の巡礼者との仲間意識が強くなってたみたいです。

 

別に日中ずっと一緒に歩いでるわけじゃないんですが、

町に着いたら一緒にご飯を食べたり、しょーもないおしゃべりしたり、夜に星を見に行ったり…

 

こうして1人になると、なんだかすごくさみしく感じます。

 

私は例の事件以降、もう仲間は作らないように、と常に思って過ごしてました。(友達はまた別。)

しかしこの巡礼路で、どうやらまた、仲間ができてしまったようです。

 

一緒にご飯を食べて、一緒に寝て、一緒のゴールに向かって頑張る。

 

それを仲間っていうやんな?(笑)

 

久しぶりにそういうの、いいなと思いました。

そういうの、また手に入れてるな今、と思いました。

 

 

そして今まさに、1つ先の町にいる彼らからメールが届いてます。

"どこにいる?明日会えるのを楽しみにしてる!"

"ブルゴス(明日の目的地)で待ってるね!"

 

仲間ってやっぱり大事やな!!

と思う1人の夜でした。

 

(ちなみにひとりひとりて連呼してるけど、おじいちゃんおばあちゃんとかは結構この村でストップしてるのでした。)