800km歩いたら許してくれますか?

2016年、21歳の女子大生がカミーノデサンティアゴフランス人の道を踏破したお話です。

12日目、さよならの地はブルゴス

 

現在スペインは夜中12時30分です。

あれ?アルベルゲの消灯時間は?

と、思ってるみなさんの為に説明しよう。

 

なんと、30キロ近く歩いて、やっとの思いで大都市ブルゴスにたどり着いたにも関わらず、

アルベルゲが満室で、泊まれませんでした!!!絶望です。

満室とかあんの!!?

 

 

というのもまさに今日、ブルゴスでは有名なフェスティバルが行われてたんですね〜。

 

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みて、この道に溢れる人の数。 

そら泊まるとこなくなるわ。

 

 

ということで、1時間ほど電話をかけまくってようやく空きを見つけた町の片隅のホステルに滞在中です。

 

 

 

お祭り騒ぎなのはなにもブルゴスの町だけではありません。

 

私たち巡礼者も、今日は羽目を外して騒ぎまくりました。

 

というのもここブルゴスは、巡礼者の別れの地でもあるんですね。

 

フランスから歩き始めた巡礼者のうち、数多くがこの町で巡礼路を去ります。

(ブルゴスは大都市で、多方面に交通アクセスが開かれてるんで。)

 

理由は色々。

まずカミーノデサンティアゴを踏破するのに必要な1ヶ月以上の長い休みが取れる人は少ないです。

仕事の休みを工面して巡礼をしている人たちは、大抵ブルゴスで一度巡礼路を去ります。次の休みにここから再開するという人も多いです。

 

またブルゴスからレオンまでの約200キロは景色に変化が少なく、巡礼路の中でも精神的にキツイ区間と言われています。ということで、長距離ハイキングとして巡礼路を楽しんでいる人たちも、ここで止める人が多いです。

 

またここまでの厳しい山越えの為、怪我や体調不良でリタイヤせざるを得ない人もいます。

 

ということで、ここまで共に頑張ってきた数多くの仲間が、明日にはこの巡礼路去るわけです。

 

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昨日、共に歩く仲間ついて書いたところなのにね!!!(笑)11日目、ひとりとは。 - 800km歩いたら許してくれますか?

 

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写真はえーっと、三次会の様子かな?(笑)

 

 

みんなそれぞれさみしいけど、それを誤魔化すかのように飲んで、食べて、踊って、とても楽しい夜になりました。

 

出発から一緒だったドイツ人のミケルが、

"僕は明日には普通の生活に戻るけど、僕の人生とともに道はずっと続いていくよ!!"

とか言ってみんなをうるっとさせてましたが、

"いや、私は明日も物理的に道続いてるからあんま飲まさんといてくれ!!"

と思う私なのでした。

 

 

仲間ができると、別れが辛いですね。

彼らとはきっともう二度と、死ぬまで会うことないんじゃないかなと思います。

 

それでも、ここで出会えたことは素晴らしい。

人との出会いって、最高やな。

と感じる夜でした。

 

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