800km歩いたら許してくれますか?

2016年、21歳の女子大生がカミーノデサンティアゴフランス人の道を踏破したお話です。

13日目、そして私はどうする

 

朝、起きたら9時だった…

超久しぶりの怠惰な朝です(笑)

 

アルベルゲと違ってホステルはチェックアウトが遅いので(アルベルゲは8時には出なあかん)、ダラダラ起きて朝ご飯。

 

その後、みんなでドイツ語の勉強したりして、宿を出たのはお昼を過ぎた頃。

 

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(いやなんでドイツ語!?と思ってるのは私だけじゃないはず)

 

 

 

さて、いよいよほんとに別れの時。

ミケルは飛行機でドイツに。ヤーロウは風邪が悪化したのでしばらくブルゴスで休養することに。スーチンはもう1日この街を観光するそう。クリスティアンたちイタリア人は、今日は30キロ進むといって午前に街を出てしまいました。

 

おぉ…どうしよう…

 

午後一番の日差しの中、歩き出す巡礼者は他にいません。

 

それでも私は、今日も進むことに決めました。

遥か彼方のサンティアゴを目指して。

 

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さよならブルゴス!!

 

 

ついに、ほんとに、完全に1人で歩き出さなければならない日が来たようです!!

 

さみしいけど、巡礼ってそういうもんやんなきっと!!!

 

 

 

 

ということで歩きました。12キロだけ。(笑)

ブルゴスから、ロベ・デ・ラス・カルサドスという小さい村まで。

 

ほんとにまったく人に会いませんでした。

大声で歌ってても誰にも聞かれないぐらいひとりぼっちでした。

 

 

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かわいいヒマワリ(萎れてる)に会えました。

 

 

 

夜は村の小さなアルベルゲに、ブラジル人の老夫婦と宿泊。

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 暖かい夕食にご一緒させていただきました。

また新しい出会いです。

こうしてたくさんの人に出会えることが、多くの人を巡礼路に惹きつける魅力の1つだと思います。

 

 

 

その夕食の席で、アルベルゲのママが巡礼路についてのお話を。

 

"巡礼路を毎日毎日何キロも歩いてると、どんどん「自分」が消費されていく。体力も、精神力も。細胞だって入れ替わる。だから、サンティアゴまでたどり着けたら、そのときはもう「別の人間」になってるの。だから全ての罪が許されると言われてるのよ。"

 

 

なるほど、そういう考え方があるんですね。

心に留めておきます、ママ。

 

ということで、今日ははやく寝てまた明日がっつり歩きたいと思います。

おやすみなさーい。