800km歩いたら許してくれますか?

2016年、21歳の女子大生がカミーノデサンティアゴフランス人の道を踏破したお話です。

28〜30日目、映画のような現実

 

どうも〜

音沙汰ないから、セブレイロで滑落して死んでるんじゃないか!?

と心配してくれたみなさん、ありがとう。(笑)

元気です。

 

ブログも書かずに何をしてたかというと、

 

 

 

 

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じゃん、テント泊です。

 

 

何故こんなワイルドなことになってるのか!?

ここ3日間を振り返っていきたいと思います〜。

 

 

 

一昨日、昨日とまたひたすら山道を歩いて、ついにセブレイロを抜けました。

拍手!!!おめでとう私!!!

 

ほんまに長かった…

下り始めた!下山かな!?

と思ったらまたすぐ上りに入ったり。

永遠に終わらなさそうな上りが続いたり。

一昨日は大雨で、寒さの中1日山をさまよってそれでも麓の町にはたどり着けず。

 

 

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想像して!!これの雨バージョン!!

誰やねんピレネーより楽とか言うたヤツ!!!

 

…私やな!!!

 

 

 

そんな中、立ち寄った山小屋でなんと5日ぶりぐらいにユーランと再会!! 

あまりの雨に出発を見送り待機してたところに、私が追いついたわけです。

 

 

そこで、韓国人の男の子2人組、ミンソクとハンジョウに出会ったんですが、この2人がかなりワイルド。

 

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なんと2年近くも世界中を自転車で旅してるんだとか。

 

「え〜!!すごい!!

モーターサイクル・ダイアリーズみたいだね!!(若き日のチェ・ゲバラの映画)」

 

と言ったら、

 

「え!?あの映画知ってるの!?僕も大好き!!」

 

みたいな話になって、そこからロードムービーの話題で盛り上がる私たち。

 

"イントゥ・ザ・ワイルド"はかっこいいけどラストが切なすぎるとか、自転車で長い坂を下る時は"LIFE!"のテーマ曲をかけてるとか。

 

私のお気に入りは"wild(私に会うまでの1600キロ)"という若干マイナーな映画なんですが、彼らはもちろん知ってて

「PCTを歩くやつでしょ!原作小説も読んだよ!!」

なんて言うもんですから、もう完全に意気投合です。

 

そこから山の中を私とユーランと2人の旅人と一緒に歩くことに。

 

そして、ミンソクの

イントゥ・ザ・ワイルドの世界を経験してみたくない??」

の一言により冒頭のテント泊へ…。

 

 

シャワーもネットもストーブもないけど、とっても素敵な世界でした。

 

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ご飯を炊いて、

 

 

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寒い中食べるサムギョプサルは最高!!!

 

 

私が「ほんとに映画みたい!!」

というと、

「映画じゃない、これが僕らの日常なんだ。最高じゃない?!」

という2人。

 

「君もそれだけロードムービーが好きなら旅に出なきゃダメだよ、一緒に行こうよ!!」

なんて言われて危うく頷くところでした。(笑)

 

 

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食事の後はお茶を沸かして、夜遅くまで火を囲んでおしゃべり。

彼らの旅の話や、軍隊にいた頃の面白い話なんかを聞かせてもらいました。

新しくできた仲間と、飲んで笑って、たくさん語り合う素敵な夜。

ほんまに貴重な体験や〜。

 

私の世界はまだまだ狭いなと感じる3日間でした。

 

 

 

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そして本日ついに、残り100キロを切りました。ほんまにあっという間に終わってしまう。

遊んでばっかりいないで、ちょっと真剣に自分の過ちと向き合って行こうと思う、今日この頃です。

 

いつかまた、あの頃の仲間とも笑って語り合えるように。