9日目、巡礼路の1日 <前編>
なんだかいろんな人が読んでくれてるみたいで、とっても嬉しいです。
みなさん、応援ありがとうございます!
歩くのと並行して、頑張って更新も続けたいと思います(笑)
本日はナヘラから、サント・ドミンゴまで21キロを歩きました。
短いと思ってなめてたら登りがきつい区間でした〜。
楽な区間なんてないんやなここには…
巡礼も1週間を過ぎますと、徐々に行動パターンが決まってきます。
ということで今日はですね、実際のところ巡礼路の上で、私がどのような1日を送っているのか書きたいと思います。
(け…決して書くことが無くなってきたとかではないからな…)
【6:30 起床】
巡礼者の朝はとってもはやい…
5:30には起きてみんなガサガサ準備を始めます。(頼むからもうちょっと寝かせてくれ!!)
ということで私もイヤでも起こされます。目覚ましとかいらないです。
寝袋を畳んで、まだ暗い中宿を出ます。
【7:00 朝食】
だいたい、アルベルゲ付近のバルで取ります。最初の数日間は、"朝はそんなにお腹も減らへんし節約の為に抜こう!"と試みたんですが、無理です。死にます。
朝ごはんは1日のエネルギーやからな!!
しっかり食べることが大事ですね。
だいたい私はいつもクロワッサンとカフェオレです。2.5ユーロ前後。(今1ユーロ120円ぐらいかな?)
【7:30】出発
さて、腹ごしらえもできたので、歩き始めますよ!
順路は簡単、黄色い矢印を追っていくだけ。しかし山の中やと一本道でわかりやすくても、出発直後の町の中はわりと入り組んでます。
矢印を追ってるつもりでも、グルグルグルグル同じとこ回ってるやん!!!みたいなこともよく起こります(笑)
なんとか町を出られたらあとはひたすら巡礼路を歩くのみです。
さようなら〜ナヘラの町よ〜(2度と来ることないわ絶対)
【7:30〜11:00 ひたすら歩く】
【11:00 休憩】
巡礼路は数キロごとに小さな村を通っています。ので、そこでバルを見つけられたらコーヒーを飲んだり、トルティージャ(スペインの代表的なオムレツ)を食べたりして休憩します。
だいたいみんなバルに集まってくるので、小一時間ぐらいおしゃべりします。これが巡礼者たちの楽しみです。
コーヒーだけなら1.2ユーロぐらい、何か食べ物も頼むと、セットで3.5ユーロぐらいかな。
味には当たり外れがあります(笑)
おいしいところのはほんとにおいしいです。癒されます。
(ちなみに長距離にわたって村がない区間では、道端で休憩してます。)
【12:00〜 再びひたすら歩く】
若干体力を回復したら、また歩き出します。
清々しいぐらい何もないです。
巡礼路の上に、数人の巡礼者(ペレグリーノ)がいるだけです。
晴れた日のスペインの空はめっちゃ青くて広いです。
登りなんかは、ほんとに空に向かって歩いてるような気持ちがします。
最高やわー!!!!
…と思ってられるのもつかの間です。
終盤10キロぐらいは、容赦ない暑さと、肩に食い込むリュックの重みと、足のダルさで毎日死にそうです。
ゔーゔーうなりながら歩きます。
は…はやく今日の目的地についてくれぇえ〜…
そうして道の彼方にようやく町の姿を捉えたときの嬉しさはなんとも言えませんね。
…はい、ということで何か思ったより長くなってしまったので到着してからのことは明日書きたいと思います。
ここで終わりかよ!って思った人、ごめんね。(笑)
明日もまた6時に起こされる運命やからさ…
おやすみなさーい!!
8日目、なに考えてる?
今日はログローニョを朝8時に出発、午後4時過ぎ、ナヘラという町に着きました!
距離31キロ、8時間。
実は昨日が長距離だった上、ログローニョ→ナヘラ間は休憩ポイントが少ないので、今日は少しだけ歩くつもりだったんですが、計算ミスで31キロも歩くことに。
(予定してた町が見つからんかった…)
出発前にログローニョの池で、かわいい白鳥2羽を発見。
頭かくして尻隠さず…
今日もずっといい天気でした。
地元の人によると、9月10月は例年雨続きで、こんなに晴ればっかり続くのは異常らしいです。
持ってきた防寒具類も、レインコート上下も、まだ1度しか登場してません。
今のところただのお荷物!!!日々捨てたい欲求と戦ってます!!!
重いんや〜!!
ピレネーより長く続いた"ナバラ"をぬけてログローニョからは"リオハ"という地域に入っております。
リオハ、好きな人はわかると思うんですがスペインを代表するワインの産地なんですね。
リオハワイン、とってもおいしい!
ということで、道の両脇にはひたすら、ほんとにただひたすらブドウ畑が続きます。
30キロ間、
どこまでも…
…いや飽きるわ!!!
まぁでもこの大量のブドウから、あの安くておいしいリオハワインが造られるんですね〜。
感謝感謝。
巡礼者同士、一緒に休憩したりもするんですが、歩いてるときは基本的に1人です。
ので自然と色々考えます。
宿に着いて浴びるシャワーのこと、
バルセロナに帰って食べたい物、
去年友達と行ったスキーがめっちゃ楽しかったこと、
モロッコの星空がめちゃくちゃ綺麗やったこと、
イタリアのピザ屋で友達に笑かされてコーラをその子の顔に噴射したこと(これは思い出して笑いが止まらなくなって1人でしばらくゲラゲラしてた)
あれ、KinKi Kidsのフラワーの出だしが思い出されへん、
あのショッピングセンターってユニクロあったっけ、
そういや家の近くのコンビニ、潰れてなにになったんやろetc...
はい、もう雑念の塊です(笑)
どうでもいいことばっかりグルグルしてます。
おまけに1人でニヤニヤしてるんで、完全にヤバい人です。
たまに他の巡礼者とすれ違って、
「今なに考えてる?」
とか聞かれるんですが、まさか
「一眼レフ、中古で売ったらいくらになるかなって!」
なんて欲望にまみれた答えは返せません。(笑)
…たまに、ほんとにたま〜に、自分の過去とも向き合います。
あのときなんであんなことになったのかとか。
それ以前の、ほんとに幸せだった毎日についてとか。
8時間のうち、20分ぐらいね(笑)
でもそれは、何か昔みた好きな映画のシーンを思い出してるような感じです。
ん?わかりにくいなこの例え…(笑)
鮮明に覚えてるけど、自分のものじゃない感じ…かな。
姿も心も、あれから色々変わったからやと思います。
あの頃の私はもはや私の中では他人のようです。
それでも昔の自分の罪を許す為に歩いてるとは、なんだか変な感じですね!
矛盾極まれり…
そんなようなこと(9割雑念)を考えながら物理的には日々前進中です。
残り600キロを切りました。
体はどんどん強くなってます。
精神も成長できるといいなぁ。
せめて1時間ぐらいは意味あることを考えられるように…なりたい…
明日もがんばります。
7日目、特におもしろいことはなかったけどいいですか?
今日はロス・アルコスの町を朝7時に出発、ログローニョまで約30キロ歩きました。
相変わらず朝焼けがめっちゃきれいです。
もう最近は節約をすっかり忘れて、ちょくちょくコーヒとか飲んで休憩してるので割と長距離歩けます。
そして体も慣れてきたのか、筋肉と関節の痛みも今朝は感じられませんでした。
ちょっとマトモな巡礼者らしくなってきてるんちゃうかな(笑)
今日でようやく1週間です。
まだ4週残ってると思うと動悸が…うぅ…
ここ2日ぐらいは激しい山岳地帯を抜けたこともあって、割と平坦(いや決して平坦ではないけど)な道が続きます。
見渡す限り大地。
土地ありあまってんなスペイン。
そんなわけで今日はひたすら黙々と、
たまに他の巡礼者とおしゃべりしながら、
(イギリス人のニューハーフのお姉さんにえらく気に入られたりしながら、)
夕方ログローニョに到着。
ログローニョは大都市ですので…
じゃーん
なんとllaollaoがありました!
許されるための巡礼とかゆーてこんなもん食べてます!!
ごめんなさい!!!
llaollaoはスペインの有名なヨーグルトアイス店。(今年日本初上陸)
私はここの大ファンなんや〜
まさかこんなところでお目にかかれるなんて。
アイスを食べながら街をぶらぶら。
幸せや〜。
大都市に来ると、途端に日常に引き戻されますね。
巡礼路上は、ほんとに大自然の中に1人で、非日常って感じなので。
もう気分は三蔵法師なんで。
(ちなみに今調べたら三蔵法師は天竺まで17年歩いたそうです、一緒にしてすいませんでした)
現在スペインは夜の9時半。
アルベルゲに戻ってダラダラしてたら、蚊に足をめちゃくちゃ噛まれてかゆいです。
なぜ私を噛む!!!!
もっと暇そうに町をぶらぶらしてる奴らを噛んでくれ!!!!
と思ってたらそろそろ就寝時間です。
おやすみなさーい!
なんなやねん、何もおもんないやんけ今日の日記!!
と思ったあなた、
ちゃんとタイトルに書いてるから!!!
6日目、エステージャの攻防!!
6日目にしてはやくも女性特有のあの事件が起きました!!!!
事件の概要を説明しよう!!
昨夜の話です…
私はエステージャという小さな町のアルベルゲに泊まりました。
アルベルゲの消灯時刻はだいたい夜10時頃。
なので私も夜11時頃には2段ベッドの下でうつらうつらしてました。
いや、ほぼ寝てたかな。
その時!!!
なんと私のベッドに乗り込んでくる人影が!!!!!
え!!!!?なにごと!!!!!?
私 「あんたベッド間違えてるよ!!!?」
容疑者「いいじゃない、一緒に寝ようよ!」
…いやほんまに、
誰やねんお前!!!!です。(笑)
すぐさま携帯のライトで犯人の顔を照らします!!!!
隣のベッドに寝ていたイタリア人青年でした!!!!
やっぱりお前か!!!!!!怒。
イタリア人容疑者(20)も1人でカミーノを歩いてるそうで、
彼もスペイン語がしゃべれることもあり
お昼にちろっとお話ししてたんですね〜。
いや、イタリアのどこに住んでるの?とか当たり障りのない話を(笑)
ただそれだけの関係です!!
更に言うと、
私は巡礼中はスッピンで髪の毛もボサボサ、さらに上下ともよれよれのスエットで生活しています。
あげく、別に可愛いわけでも、特にスタイルがいいわけでもないです!!
目がめちゃくちゃ小さいです!!!
(あれ?なんか悲しいぞ)
え!!?どこに君を駆り立てる要素があったの!!!!?
て感じやわほんまに。(笑)
私「いや何してんの!?はやく自分のベッドに戻って!!」
イタリア人 「君の笑顔が好きなんだ」
私「いやそんなんええから大人しく寝てくれ!!こちとら明日も早いんですよ!!」
イタリア人 「一緒に寝ればいいじゃない!(スマイル)」
周囲のベッドの人達 「Zzzz...(でかいイビキ)」
まだ周りの人を巻き込むほど深刻な事態ではないと判断し、イタリア人と一対一の攻防戦に挑む私!!!!
スペイン語力では若干私が彼を上回っています!
私「日本で彼氏が待ってるからムリ!!!!(嘘)」
イタリア人「僕は別に君の彼氏になりたいわけじゃないよ!」
私 「ならはやくベッドから降りて!(おいどーゆー意味やねんしばくぞ)」
イタリア人「君ってかわいいね!」
…何か話が噛み合ってへんけど!!!?
さすがイタリア人、噂には聞いてましたがほんとに手が早くて押しが強い。
確実に負け戦やのに、彼は引く気配を見せません!!!!
イタリア人 「君と話したいだけなんだ」
私 「ほんなら明日聞いたげるからとりあえず寝かせてくれ!」
イタリア人「今じゃないとイヤだ。(スマイル)」
私 「みて!!?みんな寝てるでしょ!?君だけだよ元気なの!!!!」
イタリア人 「お願い!!ちょっとだけ!!今日だけ!!君の笑顔ほんとにステキだよ!!!」
私 「ええ加減にせぇやぁあああ!!!!!!!!」
ゴンッ ←渾身の頭突き。
…はい、ということで最後は語学力もコミュニケーションもくそもなく(昨日の記事は何だったのか)物理攻撃で撃退。
私はとっても頭が堅いので、さすがのイタリア人も鼻を押さえておずおずと退散していきました〜。
ということでですね、
いくらキリスト教の巡礼路だからといっても、こういう野郎もいるわけです。
世の中弱肉強食です。日々サバイバルです。
自分の身は自分で守らなあかんのや!!
と感じる事件となりました。
ちょっと面白おかしく書きましたが、本当にいざとなったら周りにもたくさん人がいるから大丈夫です。
お父さんお母さん。心配しないでね(笑)
ということで今日は寝不足からのスタートでした。
果てしなく続く山々を眺めながら(そしてこの先の道のキツさを想像してビビりながら)今日も黙々と歩いたで。
私の後ろ姿やで。初公開やで。(みたい人もいるかなと思って…)
途中、かの有名なワインの出る蛇口に遭遇したんですが、非常に残念なことに枯れてました。
写真左が私の英語教師シルビアです。
残念さが表情からうかがえます。(笑)
今日も天気は良く、気持ち良く歩けました。
明日はログローニョへ。
巡礼路最長といわれる区間を歩く予定です。
頑張るぞ〜。
5日目、How about you?
おい、なに調子乗って英語のタイトルつけとんねん!!
て思ったやろ今!!!
絶対思ったな、私の友人達よ!!!!
…そうです、何を隠そう私は英語がまったくしゃべれないんですね〜。
使えるフレーズといえば、
"Where are you from?"
"I'm from Japan!!"と
"It's very cool!!"
ぐらいですかね。(笑)
巡礼路には世界各国から人が集まってきています。
地元スペイン人をはじめ、フランス人、アメリカ人、イタリア人、ブラジル人、韓国人、カナダ人、中国人、オーストラリア人、コロンビア人、ポーランド人、ハンガリー人etc…
たった5日歩くだけでも、こんなにたくさんの国籍の人と出会えます。
(残念ながら、今のところ他の日本人は発見できず。)
ずっと孤独に歩いてるわけではないんですね〜。
というわけで、巡礼者同士、ある程度のコミュニケーションが生まれます。
ここで冒頭の英語しゃべれない問題が発生するわけです。
他に日本人もいないし、女性の一人歩きは興味深いようで、みんな色々質問してきます。
が、
ほとんど何ゆーてるかわからん!!!!
という状態からのスタート。
実は初日から言語の壁に苦しんでたんや…(笑)
やっぱり世界の共通言語は笑顔じゃなくて英語やん!!!!!!!(白目)
…でも不思議なことに、5日もすると徐々にしゃべれるようになってくるんですね。
いや、"しゃべれる" というのには程遠いけど
"なんとなく何言ってるかわかる"
ぐらいのレベルにはなります。
なんとなく何言ってるかわかったら、
中学時代に習った英語文法と単語を思い出して、なんとな〜く答えられます。
初日は
私 "Where are you from?"
外国人 "I'm from 〇〇, how about you??
私 "??????"
てなレベルでしたが、
今では "あなたはどこから来たの?"
って聞かれてるな、ぐらいはわかるようになったわけです!!
レベル低いなと思ったやろ今!!!!
ええねん、ちょっとずつしゃべれるようになってるから!!!
カミーノデサンティアゴは英語しゃべれなくても問題ないよ!
と、バルセロナの知り合いによく言われてましたが(ちなみにスペイン語はそれなりにわかる)、
やっぱ言語力って大事やなと思いました!
言葉が通じないと、仲良くなれても、肝心な話の内容がわからないのでもったいないです!!
まぁでも世の中親切な人もいるもんで、
昨日隣に寝てたカナダ人のシルビアが現在とても丁寧にわたしに英語を教えてくれてます。
"Before じゃなくて ago を使うのよ!"
とかね!
どんどん成長してるよ!!!
もしこれから、海外へ旅に出かけることがあるなら、少しでも英語を勉強しておくことをオススメします!!(笑)
…というわけで、今日は食事も巡礼者みんなでとりました。
あまりの疲労でみんな若干顔が死んでますね〜
イタリア人チームが作ってくれたとってもおいしい夕食です!
グラッツェ!!!
では今日の行程を。
本日はプエンテ・ラ・レイナからエステージャまで25㎞かな?7時間半で歩きました。
またきつい登りがあってしんどかった〜。
そびえ立つ山。(笑)
途中、大地に描かれた世界地図を発見。
見えるかな?
写真左端です。
写真を撮ってたらおじさんがやってきました。
おじさん 「あれ、僕がやってん!すごない?」
私「いや日本どこいってん!!」
…後日追加すると約束してくれました。(笑)
さらに今日はもう1つ事件が。
巡礼路には、野犬が出るという噂を聞いてたんで、
私は闘う覚悟ばっちり。
ドーベルマンとも渡り合うつもりでいたんですね。
ほんで今日、ついに出ました。
…いや何か思ってたんと違う!!!!
そんな感じの1日でした。
おやすみなさ〜い。
4日目、迷ったら心を優先して
もう無理…
もう絶対無理…やめる…
…節約生活!!!!!
ほんま苦手やわ!!!
節約とか、倹約とかそういうの!!!
ということでフランスパンとチーズだけで食いつないでたのも最初の2日間だけですね。
以後はレストランに入りまくってます。
(だいたいどこの田舎町も一軒ぐらいはレストランがあるからね)
当然のことですが、ただ歩くだけといってもお金はかかります。
アルベルゲの宿泊費、朝、昼、晩の食費、水だって毎日買わなあかんし、バルセロナの家賃も払わないと!
そんなんが40日も続いたら破産してしまうぅうう!!!
という現実から、巡礼期間中はできるだけ節約を心がけようとしてたわけですが。
もう早速挫折しています。
ワインも飲むし、マカロニも食べます。
あまりの挫折の早さに自分でもびっくりやわ。
友人Y氏の
「30日ぐらいはレストラン利用するやろな(笑)」
という予言通りになりました。
く…悔しい…
はい、
今日は更に休憩時にもお店に入ってクロワッサンを食べております。
今日登った山の中腹にあるこちらのお店のクロワッサンです。
小さいお店やのに、ここで焼いてるみたいでバターのすごくいい匂いがします。
それに引き寄せられて…じゅるっ…
バターたっぷりでとってもおいしかった…ほんとに…
ええねん、
"サマーウォーズ"の栄おばあちゃんが、
「一番いけないのは、お腹が空いていることと、一人でいることだから。」
て言ってたから!!
レストランで食事をするということは理にかなってますよね!!!
というわけで
節約生活はすっかり諦め気味の私ですが、
今日も旅の方は順調です。
パンプローナからプエンテ・ラ・レイナまで、30㎞近く、7時間ぐらいで歩きました。
今朝起きると、ほんとに足が痛かった…。
股関節からもげそう。
2段ベッドから降りるのも一苦労。
これがトレーニングをしてこなかった者の末路か!!!!(絶望)
てな感じで、今日は休息日にしようと(いやまだ4日目やけど)、5キロだけ歩いて次の町に泊まることに決めました。
それに今日は雨。
素人の私に山越えは厳しそう。
でもいざ歩き出すと、もっと歩きたいなぁと思うんです、不思議なことに。
足痛いし、雨やし、連日の疲れも残ってるけど、
もっと先に進みたいなぁ、まだ行けるやろって。
進むか止まるかの2択。
冷静に考えたら止まるべき。
無理して明日もっと悪化したらそれこそ最悪やし、時間もいっぱいあるんやし、
今日無理する必要なんてどこにもない。
でもこういうとき、私は理性ではなく自分の心を優先すると決めてます。
選択に迷ったらいつでもそう。
体がどうでも、状況がどうでも、そんなん関係ない。(いやそれも大事やけど)
自分の心が望むことこそが、1番優先されるべきやと思います。
(人に迷惑かけない範囲で…ね…)
私はいま、もっと歩きたいと思ってるから歩くんや!!!
心に従うんや!!!!
あかんかったら、そんとき考えればいいかなと思います。
明日のことは、明日考えよう。や。
ということで、いざ町を抜けて山へ向かいます。
雨もおさまってきました。
本日挑む山のお名前は
"Sierra del Perdón"
許しの山、かな?
この旅にぴったりですね。
ガシガシ登ります。
途中おびただしい量のひまわりの残骸を発見。
写真の下半分、茶色いとこ全部ひまわりです。
この活気のなさよ…
なんて悲しいもん見せてくれとんねん…
夏やったらさぞ綺麗なんでしょうね。
さてさて活気のないひまわり達を横目に、更にのぼっていくと
でーん。
これ、なんか有名なやつですね!
(詳しくは知らんけど)
カミーノデサンティアゴを題材にした映画なんかで、よく見る気がします。
他の巡礼者たちも、ここで休憩しながら写真をパシャパシャ。
歴史とかよく知らなくても、有名なオブジェって、見るだけで何か嬉しくなるよね!(笑)
そしてここから今日の最難所。
この許しの山のくだりです。
昨日、宿でも噂は聞いてたんですが…
この石だらけの道!!!!
石1つ1つが結構ゴツゴツと大きくて、足を取られると捻挫しそうになります。
こんなめちゃくちゃ歩きにくい道が、なんと(おそらく)5㎞以上も!!!
ハイカットの登山靴じゃないと厳しいです。
(このアドバイス、誰か必要かな?笑)
転ばないように細心の注意を払って降りました。
一回滑って、前を行くお姉さんに
「大丈夫!?しっかり!!」
と心配されたけど。
ふぅ。
そんなこんなでようやくたどりついた麓の町にはこんな看板が。
あと697㎞やって。
気づけばもう100㎞以上歩いてるやん!!
正直、ちょっと楽しくなってきてます。
明日はどんな道が待ってるやろうか!?
(まぁだいたい同じような山道やねんけどな!)
まだまだ歩くよ〜。
3日目、惨劇のパンプローナ
【惨劇】目も当てられない、むごたらしい出来事。
だそうです、ネット辞書によると。
それがまさに今日、私の身に降りかかったのであった…
20キロちょいぐらいかな?(いや絶対もっとあったわ)
6時間半かけて歩きました。
どことなく和の心を感じます(笑)
昨日より道は幾分穏やかですが、
連日の筋肉の酷使により全身が痛い…
肩が取れるぅぅ…
でもありがたいことに今日も晴れ。
ちょっと小高い丘を超えて
町がみえた!!!
と思って喜んでたら、
散歩中の地元のおじいちゃん
「あれはパンプローナじゃないよ、ハハハ」
あら〜残念。
気を取り直して山を降りて、街中を歩いていきます。
久しぶりの文明社会や…(笑)
町の中にもしっかり黄色の矢印が。
地図もネットもないのに、目的地につけるってすごい。
そんなこんなで、今日は割とあっさりと(?)パンプローナに到着。
おお〜
かわいい町!人がたくさん!
アルベルゲ(巡礼者の為の宿、一泊10ユーロぐらいで泊まれる)も立派です。
中はこんな感じで2段ベッドがたくさん。
巡礼者たちの疲れを癒してくれます。
ありがたい。
修学旅行思い出すわ〜
と思ったけど修学旅行2段ベッドじゃなかったわ。
そしてここで…
例の痛ましい事件が 。
は〜ようやくリュックをおろせる!!
と安心したその時。
ん?なんかリュックがすごいベトベトしてる…
濡れてるとかそういうレベルじゃなくて、
なんか中からしたたってる…
そしてこのいい香りは…
私のシャンプー…
急いでリュックを開けてみるとなんと。
中でシャンプーボトルが爆発してました。
(正確にはフタが取れていた。)
ああああああああああ(絶望)
もう何もかもシャンプーに飲み込まれてドロドロです。
着替えから薬から食べ物からメガネまで…
私はバルセロナのお店のオリーブインシャンプーを使ってるんですが、これが緑色なんですね、
もうまさにスライムか何かに襲われたとしか思えません。
しかも奇襲です。
むごたらしい事件!!!惨劇!!!!
…いや大したことないやん!
出だし盛りすぎやろ!
と思ったあなた、
山から20キロ歩いてきてようやくリュックをおろしたら全ての荷物がシャンプーまみれやった時の私の気持ちを想像して!!!
これからシャワー浴びようと思ってたのに着替えすら失った私の気持ち!!!!
ということですごく悲しいです今。
悲しい…
私のシャンプーが…(自業自得)
リュックの中身は洗濯できるものは洗濯して、
どうにもならないものは…ウッ…
処分しました…
2度とこの悲劇を繰り返さないために、
今後はすべての荷物をジップロックに小分けしようと固く決意したのでした!!!!
失敗から学ぶことが大事やから!!
中庭にて洗濯物乾燥中〜
ではでは、気を取り直してせっかく大きい町やし美味しいものでも食べに出るかな!
(節約どこいったんや!!!)
明日もサクサク歩くで〜。